当スクールでは、立ち方を少し意識するだけで、声の響きや声量が大きく変わる方が多くいらっしゃいます。
中には、姿勢を整えただけで「こんなに声が出るなんて!」とご自身でも驚かれる方も。

それほど、姿勢は歌声にとって大切な土台なんですね。

では、歌うときの“良い姿勢”とは、どのようなものでしょうか?
無理に背筋を張るのではなく、体に余計な力が入らず、自然に呼吸と声が通る状態を作ることがポイントです。
姿勢を整えるときの基本のポイントをいくつかご紹介します。

  • 頭のてっぺんを上に引っ張られるように意識する
  • 肩の力はふっと抜いて、胸をふわっと開く
  • 骨盤はまっすぐか、少しだけ前に傾ける(反り腰になりすぎないよう注意)
  • 膝はピンと伸ばしきらず、少しゆるめる

逆に、猫背や反り腰、ストレートネックになってしまうと、呼吸が浅くなり、声が出しづらくなってしまいます。
特に私たち日本人は、農耕民族として長く身体を前かがみにして作業する文化があったため、猫背になりやすい傾向があるとも言われています。

ですが、歌うときには胸まわり(胸郭)をしっかり広げることがとても大切です。
胸郭が開くと、呼吸を助ける筋肉、特に横隔膜がのびのびと動けるようになります。
その結果、自然な腹式呼吸ができ、安定した息の流れで無理なく声を響かせることができるようになります。

姿勢を少し意識するだけで、息が入りやすくなり、声もスッと前に出やすくなります。
声が出しにくい、すぐに苦しくなるという方は、まずご自身の立ち姿から見直してみると、大きな変化が感じられるかもしれませんよ。

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